てんかん患者が抱える社会的に不利な点

てんかんとは脳の伝達物質であるニューロンが一時的に興奮状態となりコントロールが出来なくなるといった脳の疾患です。
脳内での症状で発作が収まると元通りに戻ります。
てんかんの原因はさまざまで、現在のところ完全に治るという病気ではありませんが薬を服用することで発作を抑えることができます。

てんかん患者の症状もさまざまですが、代表的なものとしてはけいれんがあります。
種類は手足が突っ張り身体を硬くする硬直発作、また短時間の意識消失が起こる失神発作、全身の手足が一瞬動くミオクロニー発作、感覚や感情の変化や特殊な行動などのさまざまな症状が起こる複雑部分発作などがあります。

特にてんかん患者の場合にはこれらの発作がほぼ一定で繰り返し起こるのが特徴です。
てんかん患者が抱える社会的に不利な点としては会社への就職があります。
てんかんは発作が起こると自身の身体のコントロールが効かない状態になるため機械を扱うような仕事には向いていないと考えられています。

また、発作が起こった時の見た目など周囲に与える影響が大きいと考えられています。
このような偏見からてんかんであることを明かしての会社就職が難しく、てんかんであることを隠して就職した後にてんかんであることが発覚すれば解雇されるケースもあります。
ただてんかんであることを理由に解雇することは認められていませんし、またてんかんであることを理由に就業することができない職業も現在のところありません。

しかし実際にはてんかんに対する理解のない会社の場合には偏見から就職が難しいのが現状です。
現実的に見れば、自動車免許を取得するにしても医師の診断書が必要で、運転に支障するおそれのある発作が2年間ないことが条件です。
また、危険な場所で作業をする際には発作が起こると自身が重大な事故に巻き込まれるリスクがあるため、就業が難しいといえます。
ただてんかんといってもその種類はさまざまですし症状や対処方法も変わってきます。

社会においてはてんかん患者に対する理解が必要

てんかんになる原因は解明されていませんし、発症する年代や性別にも関係がありません。
またひとつにてんかんといっても現れる症状や、その症状によって受ける悪影響や見た目も大きくことなってきます。

特にそれまで健康であった人が突然てんかん発作を起こす場合もあるなど身近な病気のひとつといえます。
社会的にみればてんかん患者に対する理解が進んでいる状況ではありません。
現状では投薬によってその症状を抑えることができるようになっているため患者そのものは健常者と変らない生活が可能です。

しかし、てんかん患者であることを知られると会社を解雇になるといったこともある為、より社会の患者への理解が重要になってきます。
特に周囲の人が理解すべきことはてんかんの症状が現れた時の対処方法です。
てんかんといっても発作は数秒で終わる場合もあれば数分にわたって起こる場合があるなど患者の個人差が大きいものです。

てんかんの発作が起こった場合にはその人が安全な場所にいるか判断し、安全を確保する必要があります。
また大半は一過性ですから次第に症状は収まります。
急な病気の発作がてんかんであると判断できれば、慌てる必要もなく対処することができます。

また会社側もてんかんに対する理解を深めることが重要です。

現在の医療ではてんかんを完治させることはできませんが、薬によってその発作を抑えることが出来るようになっています。
必ずしもすべての患者が薬との相性が合うとは限りません。
専門の医師の診断と投薬による発作抑制の経過観察を行っていて医師が問題がないと判断すれば、その薬は十分に機能しており健常者となんら変わりません。
それらを会社も理解することが大切です。