てんかんは遺伝する?

一般的に、てんかんは遺伝的要因と環境的要因など多くの要因があると考えられています。
しかし、てんかんの中には胎児に遺伝するものも存在しています。

遺伝する可能性の高いてんかんの病気についてあげると、たとえば良性家族性新生児てんかんがあります。
生後一週間ぐらいまでのかなり早期にてんかんを発症します。
この病気は優性遺伝で、50%の確率で発症します。

また、けいれん発作の代わりに手の震えがおきる、家族性本態性ミオクローヌスてんかんも常染色体優性遺伝の病気です。
家族性本態性ミオクローヌスてんかんは家族の中に同様の症状を訴える人がいる場合が少なくありません。
その他、同様に優性遺伝のてんかんとして、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症やミトコンドリア脳筋症などがあります。
どちらも非常にまれな病気です。

ミトコンドリア脳筋症は細胞の中のミトコンドリアが異常に増殖してしまう病気で、この病気は母親から遺伝することがわかっています。

また、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症は30代以降に発症することが多い病気です。
この病気も優性遺伝であり、発症率は50%です。

てんかんの患者さんの子供は、てんかんを発症する率がおよそ5%と、一般の人の2~3倍高くなります。
そのため、てんかんの持病のある方、あるいは身内にてんかんの患者がいる方は、妊娠や出産に関してかなり不安を持つのも事実です。
もし、妊娠や出産に不安がある場合は、遺伝カウンセリングを受けるとよいでしょう。

遺伝カウンセリングでは、胎児に伝わる可能性のあるてんかんの病気についての相談を行っています。
また出生前診断のための色々な検査を行っています。

たとえば、 胎児血採取法や羊水検査などを行い、染色体の異常や遺伝子の異常などを調べることが可能です。
もしも胎児に異常があるとわかった場合は、今後どのような経過をたどるか、あるいは出生後の治療法を病院の医師や遺伝子カウンセラーなどとよく話し合うことが大切です。

てんかん持ちの子供との接し方について

てんかん持ちの子供がいる場合、周囲はどう接していいのかとまどってしまいます。
てんかん持ちの子供も発作が起きていない時は普通に接していいのですが、常に発作の起きる可能性があるということは頭に置いておくべきです。

まずは、てんかんはまず薬を飲み忘れないことが大切です。
てんかん持ちの子供と接するときには、きちんと薬を飲んでいるか確認してあげることが大切です。
勝手な判断で服用をやめてしまうと、症状が悪化してしまうので十分注意が必要です。

また発作に関する理解を深めることも大切です。
もし、万一子供と接している場合発作が起きても、慌てないことです。

冷静になり、適切な行動を取ることが望まれます。
具体的には、ほとんどの発作は通常数分でおさまるものです。

まずは発作を起こした子供が怪我をしたり、車にひかれたりしないように安全な場所を確保してあげることが大事です。
発作の時間が長時間になりなかなか止まらない時、あるいは顔色が悪い時、呼吸をしていないときなどは大至急救急車を呼びます。
その場合、何時ごろ発作が始まって、様子はどうなのかを正確に記録しておくことが必要です。

またてんかん発作には誘因があり、配慮してあげる事で発作を予防することができます。
たとえば、睡眠不足や過度の緊張の連続は、発作を起こしやすくさせます。

また、日光に当たり続けることで発作を誘発させる場合があります。
さらには、運動のしすぎも発作に繋がることがあるので要注意です。

子供の大好きなテーマパークでも、光の刺激が強すぎて、発作を起こすことがあります。
アトラクションや乗り物など、過剰に光るものはできれば避けた方が良いです。

また生活のリズムの乱れも発作を誘発するので、できるだけ規則正しく生活するように心がけることが大事です。