てんかんと間違えやすい病気とは?

てんかんとは脳の慢性疾患であり、脳内の神経細胞が過剰反応して発作を起こす病気です。
症状は全身の硬直や痙攣、意識障害などがありますが、中には全身から力が抜けて倒れてしまう失神もあります。
この症状が似ていることからてんかんと間違えやすい病気が、ナルコレプシーです。

ナルコレプシーは自分で制御できないほどの強烈な眠気を日中に感じ、起きていられなくなり短い睡眠に陥ってしてしまう睡眠障害です。
夜しっかり寝ていても昼間に眠くなるというのが主な特徴ですが、睡眠発作以外にも笑ったり怒ったりするなど感情の変化がある時に突然体から力が抜ける、情動脱力発作があります。
筋肉の力がなくなって倒れたり座り込んでしまったり、喋ることができなくなってしまいますが、この症状がてんかんの発作に似ているのです。

しかしナルコレプシーとてんかんの脱力発作には、その症状の現れ方に違いがあります。
てんかんの発作の場合は、急に力がなくなって倒れたように見えますが、意識がない失神ということが多いです。
対してナルコレプシーの場合は、全身の筋肉に力が入らなくなりますが意識は保たれており、短い時間で自然と症状が治まります。

またナルコレプシーの主な症状は睡眠障害です。
脱力発作以外に日中にもかかわらず眠気が襲う症状があれば、ナルコレプシーの疑いがあります。

てんかんとナルコレプシーの症状の違いは、医師でも判断が難しい場合があります。
間違った薬を処方されると、治らないどころか症状が重くなる恐れもある為注意が必要です。
誤診を防ぐ為には受診の際、発作が起こったときの状況を詳しく説明することが重要です。
セカンドオピニオンとして他の病院を受診することも良いでしょう。

発作を起こした時に意識障害などがあると本人は状況を覚えていないこともあり正しい説明が難しいかもしれません。
もし周りで見ていた人がいた場合は状況を聞き取ったり、病院についていってもらうなどして医師に正しく伝えましょう。

小児てんかんは医師も誤診の可能性がある

小児てんかんとなると、更に誤診の可能性は高くなります。
症状の現れ方にもいろいろあり、発作の種類も多い為正しい診断が難しい病気だからです。

例えば痙攣は発熱が原因で起こることもあります。
てんかんは調べて原因がわかる場合とそうでない場合もあります。
症状の出方も人によって違うので、医師は慎重な判断が要求されます。

また小さな子供の場合は自分で状況の説明が出来なかったり、意識障害で混乱して誤った情報を話すことも考えられます。
その為親や先生など周りの大人が注意して発作の様子を観察し、医師に説明する必要があります。
子供が痙攣や失神などの発作を起こすと、親もパニックになってしまうことがあります。
そうなると病院へ行っても正しい状況の説明ができなくなり、誤診につながってしまいます。

子供が発作を起こした時は、意識の消失や筋肉の痙攣などで倒れたりぶつかったりすることがあるのでまず第一に子供の安全を確保し、それから大変ですがなるべく冷静に状況を理解してメモをとって置くことが肝心です。
どんな症状が起こっていたか、意識はあるか、また発作が起きていた持続時間も大切な情報です。
もし出来るならビデオなど動画があると後で医師が診断しやすくなりますので、発作が起こった際は撮影をしておくとよいでしょう。
子供の発作を見ると親は心配になってしまいますが、通常は薬で症状が抑えることができます。

周りの大人が過剰な心配をすると子供にも伝わり余計に症状を悪化させてしまいかねませんので、まずは病気についてきちんと理解をし、病院で正しい状況説明をすることが大切です。
もしてんかんと診断された場合は、日常生活の中で発作を起こしても心配のないように周りの大人が見守ってあげましょう。